「体力持つか」 高齢男性が倒壊家屋に閉じ込め 必死の救出活動

2026/07/30 16:29 

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 真夏の日差しが照りつける中、震度6強が襲った熊本県八代市内では、倒壊した家屋に高齢男性が閉じ込められており、救助隊が救出作業を進めた。

 現場となったのは八代市田中北町の家屋。近くの住民らによると、高齢男性と娘、息子の3人が暮らしていたという。

 家屋は1階部分が上階に押し潰されるような形で大きく壊れた。消防や警察などはこの日朝、倒壊した上階部の隙間(すきま)などから内部に入り込んだ。

 揺れが相次ぐ中で、さらに家が崩れる可能性もあり、クレーン車で家屋を固定しながら作業した。いったん中断し、家屋の外に退避する場面もあった。

 この地域の町内会長(77)は28日夕、近くの畑で作業をしていた時、激しい揺れに襲われた。自宅が心配になって一度帰ったが、再び畑に戻ったところで土煙が上がるのを目撃した。急いで、その方向に駆け付けた。

 大きく傾いた家が目に入った。「大丈夫ですか」と大声で呼びかけると、「ここにいる」と返ってきた。危険だと分かっていたが、窓ガラスを破って救助に乗り出した。

 ほどなくして下敷きになっていた息子を見つけ、近所の人たちと力を合わせて家屋の外に引っ張り出した。息子は「姉さんとじいちゃんがまだ中にいる」。

 警察や消防が次々と到着し、夜になってから娘も助け出された。その後、男性とは連絡が取れない状態が続いたという。

 「男性は高齢で、家の外では車椅子を使っていた。この暑さで体力が持つかどうか心配だ」。町内会長は救助活動を見守った。

 地元消防によると、30日正午ごろ、救助隊がこの家屋で90代の男性1人を見つけたという。隊員らの手によってブルーシートが張られ、横付けされた警察車両が現場を後にした。【露木陽介】

毎日新聞

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