進むAIの軍事利用 核兵器使用に「ためらいなし」との研究も

2026/08/19 11:00 

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 AIの軍事利用についてQ&A形式で分かりやすくまとめました。

 Q 世界で人工知能(AI)の軍事利用が進んでいるって聞いたけど、本当?

 A 米国では国防総省が攻撃目標の設定やドローン(無人機)の運用などでAIを積極的に活用する方針を示しています。中国やロシアもAIを搭載したドローンを使っていると言われます。日本では4日に閣議で了承された2026年版防衛白書で、AIの活用を「新しい戦い方」に位置づけ、活用によって「相手よりも早く、正確に意思決定を行えるようになる」と指摘しています。

 Q AIに意思決定を任せて大丈夫なの?

 A 防衛省は、あくまでも補助としてAIを活用するとしていますが、どの程度の役割をAIに担わせるかは議論が必要です。ロンドン大キングスカレッジが2月に発表した論文は衝撃的でした。同大のケネス・ペイン教授は、3種類のAIに、さまざまな条件下で1対1の戦争シミュレーションを行わせました。すると計21回の対戦のうち9割超で「戦術核」と呼ばれる狭い範囲での攻撃を想定する小型核兵器が使われました。核戦争に至ったケースも3回ありました。AIが和解や降伏を選ぶことはありませんでした。

 Q とても怖い結果だね。どうしてAIは核の使用を選ぶのかな?

 A 論文は、AIが人間の心理や戦略を学習しているにもかかわらず「核使用をタブー視するという1945年以来の考え方は、AIの選択にほとんど反映されていないようだ」と指摘しました。

 Q この研究結果をどう考えるべきだろう?

 A ペイン教授は「今後、AIが戦略決定に重要な役割を果たす世界に備えるためには、人間の戦略の立て方をAIがどこまで模倣するか、あるいはしないのかを知ることが不可欠だ」としています。【加藤昌平】

毎日新聞

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