ラスカー賞に睡眠研究の筑波大・柳沢正史教授ら 中外製薬3人も

2026/09/09 21:00 

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 米国で最も権威ある医学賞で、米国版ノーベル賞ともいわれる「ラスカー賞」の基礎医学部門に、睡眠の研究で知られる筑波大の柳沢正史教授と米スタンフォード大のエマニュエル・ミニョー教授が選ばれた。

 また臨床医学部門でも、中外製薬(東京都)で血友病の治療薬を開発した服部有宏・元シニアフェロー、井川智之研究本部長、北沢剛久研究副本部長の3人が選出された。米国のラスカー財団が9日発表した。部門ごとに25万ドル(約3800万円)が授与される。

 ◇睡眠のメカニズムを解明

 柳沢氏は1998年、「オレキシン」と名付けた神経伝達物質を体内で作れないようにしたマウスが、突然眠気に襲われる病気「ナルコレプシー」に似た症状を示したことに着目。オレキシンが脳内で覚醒の維持に関わっていることを明らかにした。

 ミニョー氏は同時期に犬の遺伝性ナルコレプシーの原因遺伝子を調べ、オレキシン受容体にたどり着いた。睡眠のメカニズムを解明した両氏の研究は、新たな不眠症治療薬や、ナルコレプシー治療薬などの成果につながった。

 ◇血友病Aの治療薬に貢献

 臨床医学部門に選ばれた服部さんら3人は、血液の凝固に必要な二つの異なる物質の橋渡し役を担う特殊な抗体を開発。血が固まりにくい疾患、血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」の創薬に貢献した。

 この独創的なアイデアは抗体医薬の発展に大きく寄与し、これまでに11種類ものがん治療薬に応用された。

 また公共奉仕部門で、米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られる米俳優マイケル・J・フォックスさんが選ばれた。フォックスさんは98年にパーキンソン病を公表。患者の声を社会に届け続けてきたことに加え、病気の研究のための基金を創設し、研究を加速させた功績が評価された。

 同賞のこれまでの日本人受賞者には、ノーベル生理学・医学賞を受賞した故利根川進さんや山中伸弥さんらがいる。【菅沼舞】

毎日新聞

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