有原と海野のバッテリー、ソフトバンクのリーグ連覇へ勢い加速

2025/09/06 23:18 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇○ソフトバンク2―1楽天●(6日・みずほペイ)

 パ・リーグ連覇へのカウントダウンが始まったソフトバンク。好調なチームの勢いを、右のエース有原航平と海野隆司のバッテリーが加速させた。

 有原は五回まで、四死球こそ出したが被安打はなし。カットボールやフォークで内角や低めを突いて要所で三振を奪った。

 ピンチは六回。連打と遊ゴロ併殺崩れで1点を失い、なおも1死一塁で楽天の4番・ゴンザレスを迎えた。

 その3球目に空振りを奪うと、捕手の海野は飛び出していた一塁走者の小森航大郎を矢のようなけん制球で刺した。

 海野は「その前から(走者の)動きを見て、狙っていました」。「相手をよく見てくれて本当に今日は助かりました」と感謝した有原は、ゴンザレスを続く4球目のフォークで空振り三振に仕留め、そのまま七回まで最少失点で投げて救援陣につないだ。

 有原は8月中旬から3連敗し、この間は計18失点だった。「打たれるのには、球がよく見られているなどの理由があるはず」と、この試合に向けて低めに投げることを徹底しようと、キャッチボールから修正してきたという。

 「試合前に海野と話したことがしっかり出せた。チームが勝ったことが一番で、(個人としては)最少失点でいけたことは次につながる」と話す有原は11勝目を挙げた。

 一方、自己最多の88試合に出場している海野は打っては二回に先制打。お立ち台に上がった2人が原動力となり、連覇に向けて歩みを進めた。【林大樹】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>