年収の壁123万円になったら…「働く時間増やす」2割 民間アンケ

2025/02/18 17:00 

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 所得税がかかり始める「年収103万円の壁」が引き上げられた場合、約2割が働く時間を増やし、約1割が時給の高い仕事に切り替えるなど、働き方を変える――。求人サイトを運営する「ビースタイルメディア」が働く男女を対象にしたアンケートからこんな結果が浮かび上がった。

 同社は1月21日~2月3日、求人サイト「しゅふJOB」の登録者で、現在働いている671人から回答を得た。

 「年収の壁があることで働き控えをしているか」と尋ねたところ、34・3%が「はい」と答えた。「働き控えによってどのような影響があるか」という項目(複数回答)では、「生活に必要な収入が得られていない」(45・2%)が最も多く、「就業時間の調整や管理が大変」(40%)、「もっと働きたいのに働けない」(37・8%)と続いた。

 さらに、働き控えをしていると回答した人への質問で、年収の壁が123万円に引き上げられた場合の影響を複数回答で尋ねたところ、「働く時間を増やす」(22%)、「ダブルワークなど仕事を増やす」(12・1%)、「時給の高い仕事に変える」(11・8%)、「収入が増える雇用形態に変える」(4・1%)と答えた。

 一方、21・3%が「影響はない」と回答した。【大野友嘉子】

毎日新聞

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