英仏首脳、来週トランプ氏と会談へ ウクライナ巡り意見交換

2025/02/20 17:42 

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 ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は19日、フランスのマクロン大統領と英国のスターマー首相が来週、米首都ワシントンを訪問すると明らかにした。FOXニュースのインタビューで語った。ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けた交渉について、トランプ米大統領と意見交換する見通しだ。

 トランプ氏は米露の高官協議が始まった後、ウクライナのゼレンスキー大統領への批判を強めている。英仏首脳はこうした姿勢にくぎを刺すとともに、交渉に対する欧州側の立場を伝え、意見を交わすとみられる。

 マクロン氏は、米露の交渉の動きを受け、欧州の首脳らに呼びかけて2回の緊急会合を開催した。19日にはX(ツイッター)への投稿で、戦闘に終止符を打つという目的をトランプ氏と共有していると強調。今後の行動原則として▽ウクライナの関与と権利の尊重▽平和は永続的であるべきで、強固で信頼できる保証が必要――などを挙げ、欧州各国が安全保障への支出と能力を増大させることを数週間以内に決定するとの方針を示した。

 英仏両国は、停戦が実現すれば、ウクライナに平和維持のための軍派遣の可能性を検討している。ロシアの再侵略を防ぐための欧州の意思を示すことで、軍事支援を含めた米国の関与を継続させたい考えとみられる。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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