任天堂が６月に発売するゲーム機「ニンテンドースイッチ２」について、米国での９日の予約が延期される見通しとなった。米ニュースメディア「ザ・バージ」が４日、任天堂の声明を基に報じた。トランプ米政権の大規模関税の影響を見極めるためという。

　報道によると、任天堂は声明で「米国におけるニンテンドースイッチ２の予約受け付けは、関税の潜在的な影響と市場環境の変化を見極めるため９日からは開始しない。予約開始時期は後日改めて知らせる」とした。６月５日の発売日に変更はないという。米国での販売価格は４４９・９９ドル（約６万５０００円）。

　ニンテンドースイッチ２は２０１７年に発売され米国でも人気を集めた「ニンテンドースイッチ」の後継機。任天堂は２日に発売日や新機能などを発表したばかりだった。

　トランプ政権は２日、全ての国に一律１０％、約６０カ国を対象に最大５０％の相互関税を発表。世界経済への影響が懸念されている。【ワシントン大久保渉】