トランプ米政権との関税交渉で、政府が米国産のコメの輸入拡大を検討していることが２２日、明らかになった。枠は年間６万～７万トンを軸に検討しており、大豆やトウモロコシの輸入拡大を模索する動きもある。複数の政府関係者が明らかにした。

　国際協定に基づく日本のコメのミニマムアクセス（最低輸入量）は約７７万トン。このうち米国産は２０２４年度で４５％に当たる３４・６万トンを占め、国別では最も多い。しかし、国内農家を保護するために多くは主食用米以外に回され、米側から「日本の消費者へのアクセスが阻まれている」と改善を要求されていた。【中津川甫、高橋祐貴】