JA全農の備蓄米、32%を卸業者へ出荷 7月までに70%出荷予定

2025/05/09 15:17 

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 全国農業協同組合連合会(JA全農)は9日、落札した政府備蓄米約19万9000トンのうち、8日時点で32%(約6万3000トン)を卸業者に出荷したと発表した。前回1日時点では29%だった。備蓄米を巡っては流通の遅れなどから品薄感の解消に至っておらず、コメ価格の値上がりが続いている。

 JA全農によると、落札した全量について卸業者との契約を完了。7月までに70%(約14万トン)の出荷が決まっているが、残り3割は出荷のめどが立っていない。めどが立たない理由について、JA全農の広報担当者は「卸業者と小売業者が立てる販売計画にコメの出荷が間に合わなかったり、(卸業者が多忙なため)作業のキャパシティーに達したりした可能性もある」としている。【渡辺暢】

毎日新聞

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