入札の割高な備蓄米、買い戻しも 小泉農相「随契で安値放出」

2025/06/03 11:58 

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 小泉進次郎農相は3日の閣議後記者会見で、一般競争入札で売り渡した政府備蓄米について、買い取った業者側から返還の申し出があれば買い戻し、随意契約により安値で放出することも選択肢の一つになるとの考えを示した。

 政府は3~4月に一般競争入札で計約31万トンの備蓄米を放出。平均落札価格は随意契約による売り渡し価格に比べ約2倍となっており、随意契約で売り渡した備蓄米より割高な価格で売買されている。

 小泉氏は一般競争入札で9割以上を落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)や、卸売業者に「扱いに困っているところがあれば、遠慮なく申し出ていただきたい」と要請した。

 また、小泉氏は入札備蓄米の販売先に困った卸売業者が中食・外食業者に販売を持ちかける動きもあると指摘し、備蓄米の放出はまず小売店の不足感解消にあると強調した。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

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