米財務長官、日銀総裁と面談 円安けん制、利上げ路線を実質支持

2026/05/20 01:28 

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 ベッセント米財務長官は19日、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれていたパリで日銀の植田和男総裁と面談した。X(ツイッター)への投稿では「日本経済のファンダメンタルズ(基礎)は強固であり、過度な為替変動は望ましくないと考えている」と言及した。原油高や日本財政の悪化を懸念した円安・ドル高をけん制する狙いがあるとみられる。

 また、同日行われたロイター通信のインタビューには、「植田氏は素晴らしい中央銀行家で、やるべきことを自由にできる余地を与えれば、素晴らしい金融政策となると確信している」と、日銀の政府に対する独立性を尊重する考えを強調した。

 金融市場では、日銀が物価上昇(インフレ)対策のため6月の金融政策決定会合で利上げに踏み切る可能性が取り沙汰されている。一方で、高市早苗政権は金融引き締めに消極的とされる。

 利上げは円安是正につながる効果がある。ベッセント氏の一連の発信について、日銀の利上げ路線を支持し、日本政府の「介入」をけん制する意図があるとの解釈が市場で広がりそうだ。【ブリュッセル岡大介】

毎日新聞

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