米共和党のドナルド・トランプ氏（７８）が２０日（日本時間２１日未明）、首都ワシントンの連邦議会議事堂で就任宣誓し、第４７代大統領に就任した。副大統領には上院議員を務めていたＪ・Ｄ・バンス氏（４０）が就いた。「米国第一主義」を掲げ、通商、移民、エネルギー、環境などの分野で民主党のバイデン前政権から政策を大きく転換させる見通し。初日に多くの大統領令に署名するとみられる。

　トランプ氏は２０１７～２１年に第４５代大統領を務めており、米大統領経験者が返り咲くのは１３２年ぶり。歴代米大統領で就任時としては最高齢だ。

　就任式は、通常は連邦議会議事堂の屋外で開かれるが、厳しい寒さのため４０年ぶりに屋内に変更され、議事堂内の円形の大広間「ロタンダ」が会場となった。トランプ氏はこれに先立ち、ホワイトハウス近くの教会で礼拝し、バイデン大統領とお茶を飲みながら歓談した。【ワシントン西田進一郎】