亡命申請の受け付けキャンセル トランプ政権が厳格化か 米報道

2025/01/21 04:52 

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 米紙ワシントン・ポストは20日、南部テキサス州の税関・国境警備局(CBP)の事務所で、移民希望者が米国への亡命を申請するための面会予約がキャンセルされたと報じた。トランプ大統領の就任直後、面会予約用の携帯アプリの画面に「既存の予約は、もはや有効ではない」と表示されたという。移民受け入れの厳格化を図るトランプ政権の政策が、早速実行されたとみられる。

 トランプ氏は20日の就任演説で、南部のメキシコ国境での国家非常事態を宣言すると表明した。事前に亡命申請が認められていない移民希望者の越境を禁止する措置などを取る方針だ。従来は亡命申請すれば、手続き中は米国内での仮放免が認められるケースがあった。

 アプリは、バイデン政権が亡命申請の手続きを円滑化するために導入していた。報道によると、20日正午に政権が交代するまでは、アプリの面会予約に基づいて越境や亡命審査の受け付けが認められていた。しかし、政権交代後の予約はキャンセルされたという。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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