「とげとげしい発言は…」 ゼレンスキー氏側近、米国への信頼示す
ロシアの侵攻が続くウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問が、毎日新聞の電話インタビューに応じた。ジャーナリスト出身で、ゼレンスキー大統領の側近として情報発信などを担当する。最大の支援国・米国のトランプ大統領がウクライナに冷淡な姿勢を見せているのに対し、「米国が(ロシアとウクライナの)戦争を適切な形で終わらせたいと考えていることに疑いはない」と述べ、一定の信頼感を示した。取材は21日に実施した。
ポドリャク氏は、トランプ氏がゼレンスキー氏を「独裁者」と呼ぶなど批判を強めている点について、「とげとげしい発言をするのはトランプ政権の典型的な政治スタイルだ」と指摘。トランプ政権のウクライナへの対応については、「彼らは優位に立つことを望む。我々はそれを理解できる」と強調した。
ゼレンスキー氏が米国のバンス副大統領やルビオ国務長官らと会談するなど、活発なやりとりが両国間で続いていると説明し、「バイデン前政権とトランプ政権のスタイルは全く異なる。我々はそれを理解し、落ち着いて対処を続ける必要がある」と述べた。
米国との間で交渉を続けるレアアース(希土類)などの鉱物資源の共同開発については、「投資する側だけでなく、我が国にも利益のある協定が結ばれるべきだ。我々は協定に基づく安全保障の確保を求めている」とウクライナの従来の立場を主張。現在、双方の要求を議論しており、合意には今しばらくの時間がかかるとの見通しを示した。
長期化する戦争を巡っては、2月中旬から米露間で交渉が進む。
ポドリャク氏は「ロシアに圧力をかけ続けるため、ウクライナと米国、欧州の“三角形”を維持することが必要だ。(3者の)効果的な連携があって初めて戦争を公平に終わらせられる」と訴えた。さらに「我々がこの戦争を適切に終わらせなければ、(国際社会の)みんなが損失を被ることになる」とアピールした。【岡大介(キーウ)、畠山哲郎】
-
米国が「ロシア非難」の決議案に反対 ウクライナ巡る国連総会
国連総会(193カ国)は24日、ウクライナ情勢をめぐる特別会合を開き、ロシアの侵攻を非難し、露軍の即時撤退を求める欧州主体の決議案に米国が反対票を投じた。日本…国 際 1時間前 毎日新聞
-
「子どもの5人に1人が近親者や友人失う」 侵攻3年のウクライナ
子どもの5人に1人は近親者か友人を失った--。 2022年2月24日に始まったロシアによる侵攻で、ウクライナの子どもたちが甚大な被害を受けていると国連児童基…国 際 6時間前 毎日新聞
-
ウクライナ支援の国際会議 石破首相もオンライン参加、結束呼びかけ
ロシアによるウクライナ侵攻から3年となるのを受け、ウクライナ政府が主催した同国支援に関する国際会議が24日、首都キーウで開かれた。ゼレンスキー大統領のほか、カ…国 際 6時間前 毎日新聞
-
中露首脳が電話協議 ウクライナ侵攻3年で関係アピール
中国の習近平国家主席は24日、ロシアのプーチン大統領と電話協議し、戦略的な連携の重要性を確認した。中国国営中央テレビが伝えた。ロシアのウクライナ侵攻から3年の…国 際 6時間前 毎日新聞
-
東西格差、難民の凶悪事件を背景に 独第2党躍進の「極右」AfD
23日に投開票されたドイツ総選挙で、移民・難民政策の厳格化を主張する中道右派の野党統一会派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が第1会派となり、「極…国 際 7時間前 毎日新聞