中露首脳が電話協議 ウクライナ侵攻3年で関係アピール

2025/02/24 20:57 

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 中国の習近平国家主席は24日、ロシアのプーチン大統領と電話協議し、戦略的な連携の重要性を確認した。中国国営中央テレビが伝えた。ロシアのウクライナ侵攻から3年の節目に合わせて対話することで、中露の結束を国内外にアピールした形だ。

 ウクライナでの戦争の終結に向け、米国のトランプ政権がロシアとの和平交渉に動いてから、中露首脳が直接対話するのは初めて。習氏はプーチン氏に対して「ロシアや関係国が危機解決に向けて前向きに努力していることを喜ばしく思う」と表明。プーチン氏は米国との交渉状況について説明した。両首脳は今後も意思疎通や協調を保持することで合意した。

 さらに習氏は協議で「中露は苦難を共にし、互いに支え合う真の友だ」と呼びかけ、プーチン氏も「中国との関係発展は一時的な状況や外部要因に左右されない」と応じ、米国の覇権に共に対抗する姿勢を示した。

 第二次世界大戦の終結から80年の節目に合わせて関係を深化させることも改めて確認。互いの「戦勝」記念式典に出席するため、習氏は5月に訪露し、プーチン氏は8~9月に訪中する予定。【北京・河津啓介】

毎日新聞

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