ウクライナ停戦仲介 トランプ氏「期限定めている」 露の空爆は不満

2025/04/25 10:35 

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 トランプ米大統領は24日、自身のソーシャルメディアへの投稿で、ロシアによるウクライナの首都キーウ(キエフ)への大規模攻撃について「不必要であり、非常にタイミングが悪い。ウラジーミル、やめろ!」と不満を表明した。また、ホワイトハウスで記者団に、停戦交渉の仲介に関して「期限を定めている」と言及。仲介から手を引くことを示唆し、双方に停戦に向けて取り組むよう求めた。

 報道によると、キーウで24日未明、ロシア軍の弾道ミサイルや無人機(ドローン)による攻撃があり、少なくとも12人が死亡し、約90人が負傷した。

 トランプ氏は記者団に、停戦交渉の仲介について「自分自身の期限を定めている」と述べたものの、具体的な期日には触れなかった。「期限を過ぎれば、我々の態度は大きく変わる」とも語った。

 また、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部クリミア半島に関して、ウクライナが奪還するのは「非常に難しい」との認識を示した。一方、記者団から和平交渉でロシアがどのような譲歩を示しているかを聞かれ、「停戦し、国の全土を奪うのをやめることだ。大きな譲歩だ」と主張した。

 米メディアによると、トランプ政権は米政府がクリミア半島を「ロシア領」として承認することなどを含む和平案を提示。ただ、ウクライナ側はロシアによる占領を認めない立場で、隔たりがある。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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