「パレスチナのためにやった」 米銃撃、容疑者を殺人容疑で訴追

2025/05/23 10:31 

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 米首都ワシントンで在米イスラエル大使館職員2人が死亡した21日夜の銃撃事件で、司法省は22日、イライアス・ロドリゲス容疑者(31)を第1級殺人容疑などで訴追したと発表した。現場で警察官に拘束された際、「パレスチナのためにやった」と主張したといい、捜査当局は憎悪犯罪(ヘイトクライム)などの疑いも視野に追及する。

 連邦捜査局(FBI)によると、ロドリゲス容疑者は博物館で開催されたイベント終了後に出てきた男女2人とすれ違い、直後に背後から銃撃した。はいつくばる女性に対してさらに数発発砲して死亡させたとされる。

 容疑者は聴取で、昨年2月にワシントンのイスラエル大使館前で焼身自殺を図った人物を「殉教者」と称賛。事件前日の20日、地元の中西部イリノイ州シカゴからワシントン近郊に空路で移動し、銃も携帯していたという。

 容疑者のものとみられるX(ツイッター)のアカウントには、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を非難し、抗議のための暴力を正当化するような投稿があり、FBIが関連を調べている。米CNNによると、シカゴで複数の左翼グループに関与していたという。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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