キーウへの大規模攻撃で死者31人 9階建て集合住宅にミサイル直撃

2025/08/02 07:48 

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 ウクライナの首都キーウ(キエフ)に7月30日夜から31日未明にロシア軍の大規模な攻撃があり、9階建ての集合住宅にミサイルが直撃した。ゼレンスキー大統領は1日、死者が子ども5人を含む31人に上ったと発表した。キーウへの一晩の攻撃では最大規模の被害となった。

 ロイター通信などによると、露軍は無人航空機(ドローン)300機とミサイル8発でキーウ西部などの4地区を攻撃し、住宅のほか、学校や幼稚園も被害を受けた。

 死者のほとんどはミサイルが直撃した集合住宅の住人だった。けが人は計150人以上という。

 トランプ米大統領は、ロシアがウクライナとの停戦合意に応じない場合、ロシアと取引する第三国に「2次関税」を課すと表明。期限を8月8日としている。

 ゼレンスキー氏は1日夜のビデオ演説で「世界の多く(の国)がロシアのテロ行為を非難している」と強調した。制裁を表明した米国に感謝しつつ「ロシアの財政を潤す仕組みは全て、対象とされなくてはならない」と訴えた。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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