FRB理事、任期残して退任へ トランプ氏、利下げ派を指名か
米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、クグラー理事が8日に退任すると発表した。2026年1月までの任期を残し、FRBを去る。トランプ米大統領は、後任に自らの意向に沿って利下げに賛成する人物を指名するとみられる。
クグラー氏は、5会合連続で利下げ見送りを決めた7月会合を欠席。FRBは「個人的な事情」とのみ説明していた。退任理由は明らかにしていないが、秋から大学教授の職に就くという。
クグラー氏は、23年9月にバイデン前大統領の指名を受け理事に就任した。物価上昇(インフレ)再燃を懸念するパウエル議長らの考えに近く、1月会合以降の金利据え置きの決定に毎回賛成していた。
トランプ氏は早期利下げに慎重なパウエル氏を罵倒し続けており、クグラー氏の退任発表前の1日午前には「彼が拒むなら、理事会が主導権を握り、すべきことを実施すべきだ」と自らのソーシャルメディアに投稿していた。
トランプ氏は別の投稿で「バイデン氏に任命されたクグラー氏と同じく、パウエル氏は辞任すべきだ」と、改めてパウエル氏に退任を迫った。
市場では「クグラー氏の後任にはトランプ氏に忠実な利下げ派が送り込まれる」(アナリスト)との見方が拡大。FRBが次回9月会合で利下げするとの見方が強まり、1日のニューヨーク市場では10年物国債の利回りが低下した。
FRBが金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つのは、理事7人(議長、副議長含む)と地区連銀総裁5人の計12人。7月会合では、トランプ氏が第1次政権時代に指名したボウマン副議長とウォラー理事の2人が、利下げを主張して反対票を投じていた。【ワシントン大久保渉】
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