「移民ら傷つけ、ガザの惨状放置」 トランプ氏の国賓訪英に抗議デモ

2025/09/18 07:45 

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 英ロンドンで17日、国賓として訪英中のトランプ米大統領に抗議するデモがあった。約5000人(ロンドン警視庁の推計)が参加し、「トランプは歓迎されていない」などと声を上げた。英国では多様性を否定する政策などを進めるトランプ氏への反発が強い。

 デモ隊はロンドン中心部を練り歩いた後、国会議事堂前の広場で集会を開いた。移民に厳格なトランプ政権への反発から、移民や難民を「歓迎する」と書かれたプラカードなどを掲げた。

 また、トランプ氏がパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を巡ってイスラエルを擁護し、ウクライナに侵攻するロシアにも融和的な姿勢をとってきたことも批判。パレスチナの旗を掲げて連帯を示す人も目立った。

 ロンドンの会社員、アンガス・マコーミックさん(25)は「トランプは右翼的な政策で移民やマイノリティーを傷つけている。ガザの惨状も止めようとしない。そんな人間を2回も国賓として招くのはおかしい」と話した。

 16日には、トランプ氏が訪れるロンドン郊外のウィンザー城周辺でも抗議デモがあった。一方でトランプ氏の支持者も集まった。

 9月の英調査会社ユーガブの世論調査では、45%がトランプ氏を国賓として招くのは「間違いだ」と答え、「正しい」の30%を上回った。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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