トランプ氏、珍しく控えめ 演説は紙を読み上げ、脱線なし 国賓訪英
国賓として英国を訪問中のトランプ米大統領は17日、ロンドン郊外のウィンザー城でチャールズ国王夫妻らと面会した。歓迎行事などに臨んだ後、トランプ氏は晩さん会で、異例の2度目の国賓訪英について「人生で最高の栄誉」と述べ、国王らへの感謝を表明。英王室への敬愛のためか、話の脱線や物議を醸す発言はほぼなく、珍しく控えめなスピーチとなった。
晩さん会では冒頭、チャールズ国王があいさつした。
ロシアが侵攻するウクライナでの和平実現をトランプ氏が試みていることなどを念頭に、「世界で最も困難な紛争のいくつかについて解決策を見いだそうとする個人的な献身」を称賛した。また、ロシアを名指しはせずに「独裁政権が今また欧州を脅かす中、侵略を抑止し、平和を確保するために、我々と同盟国はウクライナ支援で団結する」とも述べた。
続いてトランプ氏が発言。普段の演説ではアドリブも目立つが、この夜は用意した紙を読み上げた。
2度目の国賓訪英は米大統領として初であることから、「(私が)最後であることを願う」と語り、笑いを誘った。また、「今、我が国が世界で最もホットな国だと思う」との自賛も忘れなかった。ただ、それ以外は米英の「特別な関係」を強調するなど、全体的に厳粛で抑制的な話しぶりだった。
前日夜に英国入りしたトランプ氏と妻メラニアさんはこの日、ウィンザー城でウィリアム皇太子夫妻らの出迎えを受けた。国王夫妻、皇太子夫妻と馬車に同乗し、城の敷地内をパレード。城内の聖ジョージ礼拝堂も訪れ、エリザベス女王の墓に花輪を手向けた。
馬車パレードは、7月にフランスのマクロン大統領夫妻が国賓訪英した際は公道も通ったが、今回は一般公開されなかった。周辺での抗議デモに遭遇するのを避けることなどが理由とみられている。【ロンドン福永方人】
-
英仏独がイランと電話協議 制裁復活巡り「数日内の行動」求める
イランの核開発問題を巡り、国連安全保障理事会で対イラン制裁復活の手続きを開始した英国、フランス、ドイツの外相は17日、イランの外相と電話協議した。ドイツ外務省…国 際 1時間前 毎日新聞
-
「移民ら傷つけ、ガザの惨状放置」 トランプ氏の国賓訪英に抗議デモ
英ロンドンで17日、国賓として訪英中のトランプ米大統領に抗議するデモがあった。約5000人(ロンドン警視庁の推計)が参加し、「トランプは歓迎されていない」など…国 際 4時間前 毎日新聞
-
イスラエル軍、ガザ市内侵攻で犠牲者急増 停戦交渉再開に向け動きも
パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で地上侵攻を始めたイスラエル軍は17日も攻撃を続け、AP通信によると、戦車がさらに市中心部に侵入しているという。ガザ保健当局は同…国 際 4時間前 毎日新聞
-
米国の良心体現 レッドフォードさん、スクリーン外でもにじむ誠実さ
ハリウッドを代表する米国の映画俳優・監督のロバート・レッドフォードさんが16日、89歳で死去した。出演・監督作品を通じて、米国の良心を体現した世界的スターだっ…国 際 6時間前 毎日新聞
-
EU、イスラエルへの関税優遇一部停止を加盟国に提案 圧力強化狙い
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は17日、イスラエルとの貿易協定の一部停止を加盟国に提案すると明らかにした。実現すると協定で認められた優遇措置が…国 際 13時間前 毎日新聞