パレスチナ財政支援枠組み創設 岩屋外相が11カ国と共同声明

2025/09/26 17:14 

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 岩屋毅外相は25日(日本時間26日)、米ニューヨークで仏英、ノルウェー、サウジアラビアなど11カ国の外相と共同声明を出し、有志12カ国で「パレスチナ自治政府(PA)の財政持続可能性のための緊急連合」を新設したと発表した。各国や国際金融機関などと協力してPAの財政を中長期的に安定させる。

 共同声明では、PAの崩壊を防ぎ、平和の基盤を維持することが必要と指摘。PAは前例のない緊急の財政危機に直面しており、統治や行政サービス、安全維持の提供を可能にするのが目的という。

 岩屋氏は同日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)支援会合とパレスチナ支援調整委員会の会合に相次いで参加し、「イスラエルはガザの人道危機を直ちに終わらせるよう強く求める」などと発言した。日本は24日、パレスチナ自治区ガザ地区やヨルダン川西岸の住民の医療支援に8億6100万円の無償資金協力も実施すると発表している。【田所柳子】

毎日新聞

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