ネタニヤフ首相、ドーハ空爆を巡りカタールに謝罪 米メディア報道

2025/09/30 02:47 

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 イスラエルのネタニヤフ首相は29日、カタールのムハンマド首相兼外相と電話で協議し、イスラム組織ハマス幹部を狙って実施したカタールへの空爆について謝罪した。複数の米メディアが報じた。カタールは、パレスチナ自治区ガザ地区を巡る停戦交渉の仲介を再開する前に、イスラエルに謝罪するよう要求していた。

 電話協議は、ネタニヤフ氏がトランプ米大統領と会談している途中で実施した。ネタニヤフ氏はカタールの主権を侵害したことについて謝罪し、地元警察官が巻き込まれて死亡したことについて遺憾の意を表明したという。トランプ氏は現在、ガザ停戦に向けて、米国が策定した21項目からなる戦後統治案に対する合意を取り付けようとしており、謝罪は合意の取り付けに向けた動きの一つだという。

 イスラエルは今月9日、ハマス幹部を狙い、カタールの首都ドーハを空爆。ハマスのメンバー5人と地元警察官が死亡したが、標的としていた幹部の暗殺はできなかった。主権を侵害されたことで、カタールは激しく反発していた。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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