日米合意の調印式、トランプ氏来日時に調整か 米グラス大使

2025/10/20 18:14 

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 ジョージ・グラス駐日米大使は20日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、トランプ大統領が27日にも訪日した際に、日本による5500億ドル(約80兆円)の対米投資などの日米合意に関し、日米両政府が署名式を実施するとの見通しを示した。日米両政府は7月に自動車関税などの引き下げや米国産の農産物、エネルギーの追加購入などについて合意し、9月に共同声明も発表していた。

 グラス氏は「トランプ大統領はこれまでの日本との関係はとても良かったと感じ、(新首相とは)安倍晋三元首相と同じような関係を望んでいる。最初の外国首脳として会えるのはとてもいい機会だ」と述べ、日米首脳の関係構築に期待を示した。複数の閣僚も同席するとした。

 また、中国のレアアース(希土類)輸出規制を受け、「重要鉱物の供給網を変更する上で、日本は世界で最大のパートナーだ」と日本との協力を強化する姿勢を示した。

 グラス氏はトランプ氏が29日まで滞在した後、韓国を訪れ、中国の習近平国家主席と会談するとの見通しも改めて示した。【田所柳子】

毎日新聞

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