トランプ氏、ベネズエラへの地上軍派兵の可能性「排除しない」

2025/11/18 16:47 

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 トランプ米大統領は17日、麻薬対策を名目に圧力をかけている南米ベネズエラへの地上軍派遣の可能性について「排除しない」と述べた。「ベネズエラに対して対処しなければならない」とも話し、地上攻撃に踏み切る構えを強めている。ホワイトハウスで記者団の取材に応じた。

 トランプ氏は、マドゥロ政権との対話の可能性にも言及。ただ、「麻薬などで我が国に多大な損害を与えた」と改めて主張し、マドゥロ大統領が権力の座にとどまることに否定的な見解を示した。米メディアではトランプ政権がベネズエラの体制転換を狙っているとの見方も報じられている。

 米国務省は16日、ベネズエラの犯罪組織「太陽のカルテル」を外国テロ組織に指定すると発表し、「マドゥロ氏が組織を率いている」と主張。米軍は最新型の原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群をカリブ海に展開し、周辺地域で戦力増強を進めている。

 トランプ氏は先週、ホワイトハウスで米軍幹部と軍事作戦について連日協議したと伝えられている。ヘグセス国防長官はX(ツイッター)で、西半球から「麻薬テロリスト」の排除を狙う作戦「サザン・スピア(南のやり)」を発表。トランプ氏は14日、軍事作戦の可否について「内容は言えないが、ある程度決めた」と述べている。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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