記者に「子豚」発言のトランプ氏 米大統領報道官は「敬意ある態度」

2025/11/21 15:46 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は20日の定例記者会見で、トランプ大統領が女性記者の容姿を中傷する発言をしたことについて問われ、「大統領の率直さを評価すべきだ」として擁護した。トランプ氏は自身の意に沿わない質問を重ねた記者に対し、「黙れ、子豚」と暴言を吐き、批判が高まっている。

 トランプ氏の発言は14日、大統領専用機内で記者団の取材に応じた際に飛び出した。少女らへの性的虐待罪などで起訴された後に死亡した米富豪エプスタイン氏の事件を巡る関連資料について、ブルームバーグ通信の女性記者が繰り返し質問すると途中で遮り、記者の顔に人さし指を突き出しながら「黙れ、黙れ。子豚」と気色ばんだ。

 レビット氏は会見で、「大統領は皆さんに対してとても率直で正直だ。裏に隠れてコソコソするよりも敬意のある態度だ」と主張。トランプ氏は記者団の取材に積極的に応じて透明性を確保しているとし、「米国民が再び大統領に選んだ主な理由の一つは彼の率直さだ」とも述べた。

 トランプ氏の発言を巡っては、CNNアンカーのジェイク・タッパー氏がX(ツイッター)で「非常に不快で全く容認できない」と批判。ブルームバーグの報道担当者も米メディアに対し、「記者は恐れも肩入れもせず、公益性のある質問をした。今後も公共の関心事について公平かつ正確に報道していく」とコメントした。

 トランプ氏は18日もエプスタイン氏の事件の資料公開について質問したABCテレビの女性記者に「あなたはひどい記者だ」などと罵声を浴びせ、放送免許の取り消しにも言及した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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