「ハマスが人道物資の輸送路利用」イスラエルがガザ空爆、24人死亡

2025/11/23 07:34 

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 イスラエル軍は22日、パレスチナ自治区ガザ地区中部など数カ所を空爆した。ガザ当局によると、子どもを含む24人が死亡、54人が負傷した。

 ガザ地区では19日にも軍の空爆で28人が死亡したばかりで、停戦の形骸化が懸念されている。

 イスラエル軍によると、ハマス戦闘員が軍の支配地域に入り、「人道支援物資が輸送される道路」を利用して攻撃を仕掛けたという。

 ハマスは軍の主張を否定し、「停戦を損なう試み」として非難。米国など仲介国に対し、違反行為を停止させるよう求めた。

 またイスラエル軍は22日、南部ラファの地下トンネルから出てきた戦闘員11人を殺害、6人を拘束したと発表した。

 仲介国は、イスラエルがトンネルに取り残された戦闘員を退避させる代わりに、トンネルの位置情報をイスラエルに提供するよう求めているが、交渉は停滞している。

 ガザ当局によると、10月の停戦発効以降、ガザ側の死者は300人を超えている。2023年10月以降のガザ側の死者数は6万9733人となった。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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