ガザの死者、7万人を超える 停戦後もイスラエルの攻撃続く

2025/11/30 08:15 

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 パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局は29日、2023年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘開始以降のガザ側の死者が7万人を超えたと発表した。10月の停戦後もイスラエル軍の散発的な攻撃が続くほか、がれきの下敷きになっていた遺体の回収が進んだ。ガザの人道状況は依然厳しく、冬の到来でさらに悪化する恐れがある。

 ガザ保健当局によると、停戦発効後のガザ側の死者は354人、負傷者は906人に上った。23年10月の戦闘開始以降の死者は7万100人、負傷者は17万983人になった。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、10月の調査で、5歳未満の急性栄養失調の子どもは約9300人だった。前月より改善はみられるものの、多くの住民は依然テント暮らしを強いられ、冬を迎えて感染症拡大が懸念されるという。「ガザは今も飢餓や病気など、命のリスクにさらされている」と警告した。

 イスラエル軍の攻撃による民間人の犠牲も後を絶たない。ロイター通信によると、南部ハンユニスで29日、10歳と12歳の兄弟が無人機の攻撃を受けて死亡した。軍は、停戦合意に基づき設置された境界線「イエローライン」を越えて接近してきたとしているが、兄弟の叔父によると、2人は車椅子の父親を手伝いながらまきを集めていたという。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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