「日本は同盟国、中国とも良い協力関係」 米大統領報道官が発言

2025/12/12 08:31 

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 米ホワイトハウスのレビット報道官は11日の定例記者会見で、トランプ大統領が「米国は強固な日米同盟を堅持しながら、中国と良好な協力関係を保つ立場にあるべきだと考えている」と述べた。「日中の軍事衝突を懸念しているか」との質問に答えた。

 レビット氏は「大統領は日本の新首相と素晴らしい関係を築いている。アジア歴訪時に彼女に会えて喜び、それから数回話している」と指摘。日本は「(首脳同士の)個人的な関係と継続的な貿易関係に裏付けられた米国の素晴らしい同盟国だ」と持ち上げた。

 一方、中国の習近平国家主席とも「良い協力関係にあり、大統領は我が国にとって良いことだと信じている」と述べた。

 台湾問題を巡る高市早苗首相の国会答弁で日中関係が悪化する中、トランプ氏は同盟国の日本に一定の配慮を示しつつも中国との貿易交渉を重視し、一方への肩入れを避けている。沖縄沖の公海上で自衛隊機が中国軍機からレーダー照射を受けた問題では、国務省の報道担当者が9日に「中国の行動は地域の平和と安定に資するものではない」との非難声明を出したが、ホワイトハウスは態度を明確にしていない。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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