台湾総統、自民・萩生田氏と会談「自由と民主主義守る」 中国反発

2025/12/22 19:54 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 台湾の頼清徳総統は22日、訪台中の自民党の萩生田光一幹事長代行と台北市の総統府で会談した。総統府が発表した。

 会談で頼氏は、日本が高市早苗首相の就任以降、台湾との友好関係を支持し台湾海峡の平和と安定を重視する姿勢を示していると謝意を示した。その上で「民主主義国家同士が団結すれば、各個撃破されずに、自由と民主主義を守ることができる」と述べた。

 萩生田氏は「台湾は基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を持つ極めて重要なパートナーだ」と強調。韓国でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で11月、高市氏と台湾代表が会談したことに触れ、交流と協力の深化に期待すると述べた。

 台湾外交部(外務省に相当)によると、年末年始で約30人の国会議員が訪台する。高市氏の台湾有事を巡る国会答弁で日中関係が緊張する中、日台連携をアピールする。萩生田氏は台湾との友好関係を重視する議員連盟「日華議員懇談会」の幹事長を務め、21~23日の日程で訪台している。

 一方、中国外務省の林剣副報道局長は22日の記者会見で、萩生田氏の訪台について「『一つの中国』の原則に違反する」と主張。「断固として反対し、日本に厳正な申し入れを行った」と述べ、抗議したことを明らかにした。台湾有事を巡る高市氏の答弁撤回も改めて求めた。【台北・林哲平、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース