トランプ氏「イランの処刑中止に深い敬意」 姿勢軟化にじませる

2026/01/17 07:07 

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 トランプ米大統領は16日、反政府デモが続くイランについて、「イラン(当局)が予定していた800人以上の処刑を中止した」として、「深い敬意を表する」と話した。ホワイトハウスで記者団に語った。これに先立ち、自身のソーシャルメディアに「ありがとう!」と投稿。当初は軍事介入も辞さない構えを示していたが、その姿勢を軟化させたことをにじませた。

 トランプ氏は13日に「イランの愛国者たちよ、抗議を続けろ。支援が向かっている」と軍事攻撃を示唆した。緊張が一気に高まったが、翌14日には「(イラン当局の)殺害は止まったと聞いている」と述べるにとどめ、軍事介入には言及しなかった。

 米メディアはイスラエルや同盟国であるアラブ諸国が地域紛争に発展する懸念から攻撃を控えるよう米国に求めたと報じている。

 トランプ氏は、記者団に「アラブ諸国やイスラエルの当局者がイラン攻撃を中止するよう説得したのか」と聞かれ、「私は誰からも説得されていない。自ら判断した」と否定。イランでは800人以上の絞首刑が予定されていたが中止されたと主張し、「これは大きな影響を持つ」と話した。

 一方、トランプ政権は15日、デモ弾圧に関与したとして、国防・外交の政策を統括するイラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長や革命防衛隊幹部らに制裁を科すと発表した。当面は軍事介入以外の選択肢として、経済的な圧力などを強める方針とみられる。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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