トランプ大統領、カナダへの不満強める ダボス会議の演説に反発か
トランプ米大統領がカナダへの不満を強めている。自らが主導するパレスチナ自治区ガザ地区の暫定統治機関「平和評議会」について、カナダの招待を撤回すると表明したほか、カナダが次世代ミサイル防衛システム構想に「反対している」と批判した。
カナダのカーニー首相は20日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、米国を念頭に現状の国際情勢を批判する演説を行っており、トランプ氏が反発した可能性がある。
トランプ氏は22日、自身のソーシャルメディアで、カナダに対する評議会への招待を取り消すと「書簡」の体裁で投稿。翌23日には、カナダがミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」構想に反対していると主張した。
さらに、この投稿では「中国は最初の1年以内にカナダを食い尽くすだろう」とも批判。カーニー氏が中国の習近平国家主席と16日に会談し、経済や貿易で協力する姿勢を打ち出したことが念頭にあるとみられる。
カーニー氏はダボス会議での演説で「世界秩序の断絶」や「美しい物語の終幕」について話すと切り出し、大国が制約を受けない「残酷な現実」が始まっていると指摘した。
一方で、カナダを含む「ミドルパワー(中堅国家)」が連携することで新たな秩序を構築できると訴えた。この演説は世界的な注目を集めた。
カーニー氏の翌日に演説したトランプ氏は「カナダは米国のおかげで存在している。次に発言する時は、そのことを忘れるな」などと述べていた。【ワシントン松井聡】
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