トランプ氏、ガザ・ラファを「3年で復興」 残る懸念は 平和評議会
19日に開かれたパレスチナ自治区ガザ地区の暫定統治機関「平和評議会」の初会合では、今後の和平計画の一端も示された。ただ、イスラム組織ハマスの影響力が残る懸念があるほか、資金確保の道筋も見えていない。
「(ガザ最南部)ラファを3年で復興させる。10年後までにガザ地区は(パレスチナ人が)自治するようになる」。会合で披露された動画で、トランプ米政権はこう宣言した。
喫緊の課題は治安体制の確立だ。
停戦監視を担う「国際安定化部隊」については8000人を派遣するインドネシアのほか、モロッコ、カザフスタンなど計5カ国が派遣を表明した。最終的には2万人規模に拡大する予定。
業務は、境界の監視や支援物資輸送の安全確保などだが、昨年10月の停戦後もイスラエルとハマスの散発的な戦闘は続いており、有効な活動ができるか見通せない。
ハマスから統治権限を引き継ぐとされる「ガザ行政国家委員会」のトップ、アリ・シャース氏は会合で、60日以内にパレスチナ人の警察部隊約5000人を配備すると述べた。ヨルダンやエジプトで訓練し、今後は1万2000人規模に拡大する。
ただ、ガザはハマスが約20年間支配しており、ハマス以外に警察や消防などを担える人材は不足している。ハマスは自らの警察部隊約1万人の新組織への取り込みを求めており、ハマスの影響力排除が進まない可能性もある。
そのほか、イスラエル軍によって破壊し尽くされた最南部ラファで50万人分の住宅10万軒、他地域に40万軒以上の住宅を建設する計画も披露された。
復興を巡っては、湾岸諸国など9カ国が70億ドル(約1兆円)、米国も100億ドルの拠出を表明している。だが、国連は復興に約700億ドルが必要と試算しており、資金が予定通り集まるかは見通せない。
イスラエルから出席したサール外相は、トランプ氏の和平計画を支持するとしたものの、ハマスの「全ての武器や拠点、地下トンネル」の破壊が必要だと改めて強調した。【エルサレム松岡大地】
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