米・イスラエル、原発に「攻撃」か イランがIAEAに報告

2026/03/18 19:07 

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 米イスラエルとイランの戦闘を巡り、国際原子力機関(IAEA)は、「イラン南部ブシェールの原発敷地内に17日夜、飛翔(ひしょう)体1発が着弾した」との報告をイラン側から受けたとX(ツイッター)で明らかにした。原発本体の被害や職員の負傷はないという。

 戦時下での原子力災害の危険性は、ロシアとの戦闘が続くウクライナでも問題になっている。新たに中東でもリスクが浮上した形だ。IAEAのグロッシ事務局長は、事故の危険を回避するよう最大限の自制を呼びかけた。

 この原発は、ロシアが建設や運営を支援してきた。タス通信によると、イラン当局は「米国かイスラエルの攻撃だ」と主張。露国営原子力企業ロスアトムのリハチョフ総裁は「稼働中の原子炉のすぐ近くに攻撃がなされた。安全確保の国際原則を無視する許しがたい行為だ」と訴えた。

 ブシェールの原発は、1974年に西ドイツ(当時)の企業が着工し、79年のイラン革命で建設が中断。95年にロシアと建設支援の契約を結んだ。2011年に1号機の電力供給が始まり、16年からは2、3号機の建設が続く。現地には今も約480人のロシア人がいるという。

 ロシアは25年、イラン南部の別の場所にも原発4基を新設する契約を結んでいる。【モスクワ真野森作】

毎日新聞

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