石破首相「現時点で減税に言及すべきとは思っていない」 物価高対策

2025/04/07 12:45 

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 石破茂首相は7日の参院決算委員会で「現時点で減税うんぬんということについて言及すべきだと思っていない」と述べ、与野党の一部から待望論のある消費減税などの判断は時期尚早との認識を示した。立憲民主党の古賀之士氏から物価高対策として減税する意向があるか問われたことへの答弁。

 首相は2025年度予算成立を受けた1日の記者会見で、消費税は社会保障の財源として重要だと説明した上で「税率引き下げは適当ではない」と述べ、否定的な考えを示していたが、7日の答弁では「現時点で」と留保を付けた。

 首相は「年度内に成立した予算を着実に執行することが第一だ」と強調し、「物価上昇を上回る賃金上昇」の実現を目指す考えを示した。「物価高に苦しむ方々に対して、何が効果的かということは、国会における議論も踏まえてタイムリーな対応を考えていく」と語った。

 決算委では古賀氏に先立ち、自民党の太田房江氏が「必要であれば投資減税、特に消費減税、さらにはエネルギーの安定供給のための減税、そうした減税のパッケージを作っていくいい機会ではないか」と提案したが、首相の答弁は求めなかった。【田中裕之】

毎日新聞

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