「離脱はないと思っていた」 自民関係者、公明なき選挙を不安視

2025/10/10 21:04 

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 公明党が自民党との連立から離脱したことを受け、九州の関係者からも驚きとともに選挙などへの影響を不安視する声が上がった。

 「離脱はないだろうと思っていたが……。公明が選挙に協力しないとなれば影響は大きい。今後は地域ごとに話し合うことになるだろう」

 昨秋の衆院選で福岡県の選挙区から立候補し、辛くも勝利した自民議員の関係者はこう口にした。

 地方議会でも公明は一定の存在感を持つ。自民福岡県連の松本国寛会長は「地方それぞれの協力態勢があり、影響が出てくるかもしれない」と表情を引き締めた。

 公明福岡県本部の西尾耕治幹事長は「この決断が良い方向になるようにしなければ」と語った。

 「保守王国」として知られる熊本県の自民関係者にも衝撃が広がった。

 熊本県連の松田三郎幹事長は「このまま初の女性首相になってくれればと思っていたが、首相指名選挙は全く予断を許さなくなった」と緊迫する情勢を懸念した。

 県内では衆参両院の議席を独占してきたが、選挙に影響が及ぶ可能性もある。松田氏は「これまで自民県連と公明県本部はしっかりと連携してきた自負がある。国政と別の視点から相談し、可能な限り今まで通りの関係を続けたい」と話した。【宗岡敬介、中村敦茂】

毎日新聞

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