松本デジタル相「全国民に恩恵を」 医師出身、医療DXに意欲

2025/10/22 19:44 

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 高市早苗政権の発足から一夜明けた22日、経済閣僚らが就任記者会見に臨んだ。首相が掲げる「責任ある積極財政」に基づく投資や、肝いりの経済安全保障、外国人関連の施策などに意欲的に取り組む姿勢を示した。

 医師出身で「ドクターヘリ」の第一人者として知られる松本尚デジタル相は「長年医師として災害時などを含めた救急医療について取り組んできた。そうした経験も生かしながら全ての国民にデジタル化の恩恵が行き渡るよう、しっかりと努力してまいりたい」とあいさつした。

 高市首相とは自民党総裁選の前に2人で話したといい、「国土を守りたい、日本人の心を守りたい、日本人の健康と生命を守りたいと強くお話をさせていただいた。私の考えをよくご理解いただき、この職に就けていただいたものと理解している」と述べた。

 平将明・前デジタル相が注力していた人工知能(AI)関連などの施策については「やり残したことを私が引き継ぎ、政策の継続性を保つのが大事。私自身がやりたいことより重要だと思っている」とし、「生成AIの利活用は国の最重要政策だ」との認識を示した。

 その上で今後取り組みたいことの一つとして、医療分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を挙げた。新型コロナウイルス禍を振り返り「対策をやるにあたり情報をしっかり集め、リソースをどう配分していくかがアナログで問題があるなと強く感じた」と指摘した。

 「それを解決する手立てとして、デジタル化は普段からやっておかないと危機の時に対応できない。その意味で当時やりたかったことを平時に準備ができる」と述べた。【植田憲尚】

毎日新聞

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