高市早苗首相は７日の衆院予算委員会で、就任直後に会談した各国首脳の印象を述べた。トランプ米大統領を「とても快活でユーモアのある方」との印象を述べる一方で、中国の習近平国家主席については「とても真面目な方」と明かした。

　首相は１０月末、習氏と韓国で会談した。「中身の深い、充実した議論ができた。懸案も率直に議論し合える関係を構築できた」と振り返った。

　同３０日に会談した韓国の李在明（イ・ジェミョン）大統領についても触れ、「とても温かく迎え入れていただいた」と評した。会談では李氏がバイクやドラムなど首相の趣味の話題に触れた他、互いに世襲の政治家でない点を踏まえ、「本当にゼロから一生懸命歩んでここまで来た」とのやりとりもあったという。首相は李氏を「日米韓の連携、今の戦略環境の中での日韓関係についても問題意識を共有できるリーダーだ」と持ち上げた。

　１０月末に日本を訪問したトランプ氏については「初めての会談とは思えないような打ち解けた雰囲気で、かなり難しい課題も含めて充実した会談ができた」と強調した。【野間口陽】