エスカレートした立花容疑者による中傷 被害の議員「真相明らかに」
これ以上の犠牲は生まないで――。亡くなった元兵庫県議・竹内英明さんの妻は切々と訴えた。政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)の発信から始まり、デマや中傷が拡散された1年間だった。容疑者の逮捕に「ほっとした」と語った妻。標的とされた議員らも「真相を明らかにしてほしい」と声を上げた。
「NHK党」党首の立花孝志容疑者は、竹内さん以外の議員も脅迫した疑いが持たれている。自ら立候補した2024年の兵庫県知事選で、その行動はエスカレートしていた。
「竹内さんがデマに悩んでいる姿を見ていたので、無念を晴らすことができればと思う」。奥谷謙一・兵庫県議は容疑者逮捕を受けて取材に語った。
奥谷氏は斎藤元彦知事が文書で告発されたパワハラなどの疑惑を巡り、県議会調査特別委員会(百条委)で委員長を務めていた。
立花容疑者は知事選期間中、奥谷氏の自宅兼事務所前で「出てこい奥谷」などと拡声器で怒声を上げた。交流サイト(SNS)では「奥谷氏は悪人であり、告発文書を作成した元県幹部が死亡した原因を隠した」とする情報を流した。
兵庫県警は立花容疑者について、奥谷氏への脅迫や名誉毀損(きそん)などの疑いでも書類送検している。奥谷氏は「広まったデマを打ち消すことは難しい」と述べたうえで、「立花氏のデマは誰かから聞いた話が基になっているのだろう。誰から聞いたか捜査で真相を明らかにしてほしい」と訴えた。
丸尾牧県議は竹内さんとともに、告発文書作成の「黒幕」として中傷された。民事裁判で立花容疑者に損害賠償を求めている丸尾氏は「被害者の一人として、ほっとした。大きなけじめになる」と語った。
一方、10日午前に報道陣の取材に応じた斎藤氏は「捜査中なのでコメントは控える。SNSなどで中傷や事実でないことを載せるのは誰もがすべきではない」と述べた。【稲生陽、栗田亨、村元展也】
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