真冬の衆院選 ポスター掲示場が2割減、投票所確保にも苦慮 北海道

2026/01/24 09:45 

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 衆院が23日、解散された。自治体の選挙管理委員会などは衆院選(27日公示、2月8日投開票)に向けた準備を加速させているが、真冬の超短期決戦となる今回は異例の対応を迫られている。雪による倒壊リスクがあることから、全北海道のポスター掲示場は約2割減少。開票所確保に苦労した自治体もあり、関係者は「遅れも事故も許されない」と対応に追われている。

 道選管によると、道内で設置予定のポスター掲示場は1万267カ所(22日時点)で、2024年10月の前回衆院選から2756カ所減少した。

 掲示場が元々多い札幌市や豪雪地帯の上川、空知地方は特に減少幅が大きい。札幌市は、約6割減の840カ所(22日時点)。従来、地面にくいを打って設置していた公園には、原則として設置しない。公園は雪捨て場になっている場合が多く、くいを打つために除雪をしても、土がぬかるんでいたり凍結したりしていれば倒壊の危険が生じるためだ。

 市選管の担当者は「公示前日の26日までに設置しなければいけないので、除雪して地面を確認する時間すらない。数をごっそり減らすしかなかった」と打ち明ける。

 積雪量が一時80センチを超え、平年値を上回った滝川市も「除排雪が間に合わない」として従来の105カ所から32カ所へと約7割減らした。

 留萌市は、2月8日告示、15日投開票の市長選の看板を61カ所で予定していたが、急きょ衆院選分を増設する予定だ。急増する積雪量に市選管は「影響が出なければよいが」と心配する。

 人口減などに伴って検討していた掲示場削減を、今回から前倒しして実施する自治体もある。旭川市は430カ所から360カ所に、深川市は90カ所から70カ所にそれぞれ削減。それでも雪の中の設置作業は時間がかかるため、旭川市は業者を2社から3社に増やし万全を期す。

 旭川市は開票所確保にも苦慮する。従来は「リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館」(市総合体育館)を使っていたが、投開票日にバレーボールSVリーグ・ヴォレアス北海道の試合があり、使用を断念。前回衆院選で使った「道北アークス大雪アリーナ」も屋内スケートリンクとなっており、使えなかった。

 市選管は急きょ、忠和公園体育館を確保。だが、開票所として使った経験がない上、広さも従来の約3分の2にとどまり、機械や職員の配置数などを縮小せざるを得ない。同市は小選挙区・道6区の7割近くを占める大票田で、開票作業の遅れが結果判明の時間に直結する。市選管は「慣れない場所での作業だが、なんとか工夫して遅れを出さないようにしたい」としている。【後藤佳怜、横田信行】

毎日新聞

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