大阪3区は「与党対決」に 30年ぶり自民候補擁立 迎える維新前職
衆院が23日、解散された。前回から1年3カ月での衆院選。急ピッチで準備が進む各選挙区では、与党対決や結成間もない新党からの立候補といった動きが出ている。2月8日の投開票までは戦後最短の16日間で、事実上の選挙戦が始まった。
大阪の下町にある大阪3区は「与党対決」となる。公明党が牙城としてきたが、前回選で日本維新の会が議席を奪取。今回は自公政権の解消に伴い、30年ぶりに自民党候補が擁立されることになった。
衆院が解散された23日、自民元職の柳本顕氏(51)はあいさつ回りを次々とこなした。党公認が発表されたのは前日。事務所ではスタッフ数人が束になった選挙用はがきの前で作業を急いでいた。
地元出身の柳本氏は大阪市議だった父の急逝に伴い、25歳で市議になった。2021年の衆院選で比例単独候補として当選したが、24年選挙には出馬せずに公明候補を応援した。
自民が3区で候補者擁立を見送ってきたのは、公明と連立政権を組んできたためだ。3区は公明による「常勝関西」の一角。小選挙区制が導入された1996年は新進党、その後は公明として、民主党政権が誕生した09年を除き、議席を守ってきた。
前回衆院選に続き、高市早苗首相の誕生で風向きは変わった。自公政権は解消され、立憲民主党と公明が中道改革連合を結成。地元の自民支持層からは柳本氏の擁立を推す声が増していった。
3区での自民候補の擁立は柳本氏の叔父が出馬した96年以来となる。柳本氏は「有権者に選択肢を示せる機会が巡ってきた。出馬に大変意義を感じる」と話す。
対するのは自民と連立を組む維新の東徹氏(59)だ。前回選で維新は東氏を含め、公明が守ってきた大阪の4選挙区で全勝した。
東氏はもともと自民の大阪府議だったが、維新の結党に参画。参院議員に転じ、党総務会長も担った。前回選で公明のベテラン議員に2万票以上の差をつけた。府議だった父親からの強固な地盤と知名度の高さを誇っている。
与党となった両党だが、大阪では維新が掲げる「大阪都構想」を巡って対立してきた。東氏の事務所幹部は、構想反対を訴えてきた柳本氏に警戒感を示したうえで「正面からぶつかっていく」と語る。
一方、3区には中道新人の宇都宮優子氏(49)が名乗りを上げ、共産党は新人の渡部結氏(44)を擁立。参政党からは新人の山室貴史氏(34)が立候補する。【藤河匠、露木陽介】
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