キリン、健康飲料の収益1000億円規模目指す 10年後に倍増計画

2026/01/24 09:18 

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 キリンビバレッジは、2035年にヘルスサイエンス飲料の収益を25年比で倍増させ、1000億円規模を目指すと発表した。26年は免疫機能を活性化する効果があるとされる「プラズマ乳酸菌」入りの飲料を初めて海外展開するほか、国内では子ども健康飲料を拡大する。

 プラズマ乳酸菌入り飲料は、25年の出荷数が1000万箱を突破した。健康志向の高まりは世代を問わず拡大しており、健康飲料市場の強化を進める。

 海外展開では「イミューズレモン」を今春から台湾へ輸出する。グループ会社がある台湾では「生茶」や「午後の紅茶」の売り上げが伸びているという。

 22日に東京都内で記者会見した井上一弘社長は「日本が少子高齢化で厳しいマーケットになる一方で、まだまだ人口が伸びるエリアをターゲットにする。(日本と)味覚などが似ているアジアを中心に拡大したい」と意気込んだ。

 国内では、一部量販店でテスト販売してきた子ども健康飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」を3月から全国展開する。共働き世帯の増加などを背景に、子ども向け飲料の市場規模は10年後に現在より3割増えると推計しており、飲みやすいヨーグルト風味で子どもの健康管理への需要を獲得する狙いだ。

 このほか無糖茶では、24年に花王から買収した「へルシア」ブランドを再構築する。高濃度の茶カテキンを維持しつつ、日常的に飲みやすい味わいに変え、28年までに販売数量ベースで25年比2・5倍以上に成長させる目標を掲げる。

 また、紅茶飲料の主力ブランド「午後の紅茶」は今年で40周年を迎える。規格外で廃棄される果物を「モッタイナイ果実」と位置付け、飲料の原料に活用する取り組みなどを通じ、顧客接点を拡大させる。【佐久間一輝】

毎日新聞

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