王将戦第2局開戦 再び角換わりの戦い 藤井王将「温度を高めに」
藤井聡太王将(23)に永瀬拓矢九段(33)が挑戦し、永瀬九段が先勝して迎えたALSOK杯第75期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力)の第2局が24日、京都市の伏見稲荷大社で始まった。
長期寒波の襲来で凍りつく列島。京都市の未明の気温も氷点下まで下がった。藤井王将は前日の検分時、25度に設定されていた室温を20度に下げるよう要請した。その対局室に、永瀬九段、藤井王将の順に登場。午前9時の開始時間の7分前に駒を並べ終えた。
「定刻になりました。藤井聡太王将の先手番で開始してください」。午前9時ちょうど、立会を務める福崎文吾九段が開始を告げた。
藤井王将はいつものようにお茶を一口含むと、静かに2六歩と飛車先の歩を突いた。永瀬九段も気息を整えて8四歩と飛車先の歩を突く。10手目、永瀬九段が7七角成として藤井王将の角を取り、藤井王将は同銀と角を取り返す。第1局に続き、角換わりの戦いになった。
開始から15分ほどたち、藤井王将は記録の生垣寛人四段に「温度設定を高めにしてもらえますか」と要請した。
藤井王将のタイトル戦登場は今回で35回。これまでシリーズの途中で2連敗を喫したことは3回あるが、開幕2連敗は一度もない。圧倒的勝率を誇る先手番を握る藤井王将が負ければ、流れは一気に永瀬九段に傾く。
その永瀬九段は検分後の取材に「後手番はやりがいを感じる」と語っていた。くしくも同じ第2局だった昨年の伏見稲荷大社の対局で、後手番だった永瀬九段は、後手番の方が厳しいと言われる「横歩取り」の戦いに持ち込んで意表を突いた。
今期は再び角換わりの戦いになった。福崎九段は「2人の得意戦法ですからね。互いに自信があるのでしょう」と戦況を見守った。【新土居仁昌、丸山進】
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