大物相手の圧勝劇 その裏に人気市長の存在 衆院選・北海道8区

2026/02/09 16:34 

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 小選挙区初当選から一夜明けた9日午前7時。衆院選・北海道8区で中道改革連合の逢坂誠二氏(66)を破った自民党の向山淳氏(42)は氷点下9・5度の冷え込みの中、函館市のJR五稜郭駅前に立った。「地域の発展のために働くことを誓い、選んでもらいました。一つでも前に進めていける。新しい道南を作っていける。そのために全力を尽くしたい」と決意を新たにした。

 小選挙区制導入以降、8区では前回まで自民候補が1勝9敗。前回24年に比例で初当選した向山氏も小選挙区では逢坂氏に敗れていた。だが、今回は逆に約2万票差をつけ、14年から4連勝中だった大物相手に比例復活すら許さなかった。

 圧勝劇の裏で逢坂氏陣営が「影響が大きかった」と認めたのが、向山氏の支持に回った大泉潤・函館市長の存在だ。大泉市長は向山氏の街頭演説に何度も駆けつけ、「地方を変えてくれる政治家」と持ち上げた。呼応するように道南各自治体の首長も応援。渡島・檜山地方の18市町のうち、17市町で向山氏の票が逢坂氏を上回った。

 一方、立憲民主党で代表代行などを歴任し、知名度も実績もある逢坂氏にとって、高市早苗首相の人気も想定外だった。選対本部長を務めた平出陽子道議は「逢坂さんの訴えが届かなかった。高市旋風に吹き飛ばされた」と唇をかみしめる。

 全国的に自民が大勝した中、議席を失った逢坂氏は「これから日本はどうなっていくのかという大きな心配、懸念はあるが、まずは敗北をしっかりと受け止め、今後の方向付けをしたい」と述べた。【三沢邦彦】

毎日新聞

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