日本海側で大雪、交通機関に乱れ 富山では車の立ち往生発生

2025/02/05 18:17 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今季一番の寒気の影響で、5日も日本海側を中心とする広い地域で大雪や強風となった。特に北陸から新潟県、東北南部にかけては記録的な大雪に。各地で道路の通行止めや車の立ち往生が起き、交通への影響が相次いでいる。

 気象庁によると、発達した雪雲が日本海側から流れ込んでおり、今後数日はさらに積雪が増える恐れがある。普段雪の少ない太平洋側でも大雪になる可能性があり、引き続き警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、12時間降雪量の最大値(5日午後4時現在)は、富山市で50センチ▽岐阜県白川村で48センチ▽新潟県上越市で45センチ――などを記録した。

 大雪の影響で、富山県南砺市付近の国道304号では一時、複数の車両が路上で動けなくなった。各地で高速道路や国道が通行止めになっているほか、鉄道も一部が運休。空の便では、日本航空は5日午後3時までに国内便31便を欠航。全日空も同2時までに55便の欠航を決めている。

 6日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で▽東北、北陸100センチ▽東海80センチ▽近畿60センチ▽北海道、九州北部50センチ▽関東甲信、中国40センチ▽四国30センチ▽九州南部15センチ。

 9日ごろまで強い冬型の気圧配置が続くとみられ、全国的に雪崩や交通障害、暴風への警戒が必要となる。気象庁は、2024年の能登半島地震で損傷を受けた家屋などでは、積雪の重みによる倒壊に注意するよう求めている。【伊藤一博】

 ◇九州でも積雪

 九州では5日、鹿児島市で2年ぶりの積雪(2センチ)となるなど各地で雪が降った。NEXCO西日本などによると、北九州都市高速が5日朝から全線で通行止めになったほか、九州道、東九州道、長崎道の一部区間も通行止めとなった。【平川昌範】

毎日新聞

社会

社会一覧>