小4男児の学校プール死亡事故 前教育長らを書類送検 高知県警

2025/02/26 11:23 

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 高知市で2024年7月、プールの授業中に市立長浜小4年の松本凰汰(こうた)さん(当時9歳)を溺死させたとして、高知県警は26日、当時の市教育長(62)や小学校校長(55)ら7人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。事故当日は長浜小のプールが故障し、近くの市立南海中で授業を実施しており、県警は安全対策を怠ったとみている。

 他は市教委幹部だった学校教育課長(54)と学校環境整備課長(52)。長浜小の関係者では事故当日にプールで指導に当たっていた教頭(52)のほか、57歳と26歳の教諭2人。県警は7人の認否を明らかにしていない。

 県警高知南署によると、事故は7月5日午前に発生。長浜小の関係者4人は安全対策や監視態勢が不十分なままプール授業を続け、松本さんを溺死させた疑いが持たれている。教育長ら市教委幹部3人は安全性の検討などを十分にせず南海中でのプール授業を許可したとされる。

 市教委などによると、校長らが南海中のプールを視察したうえで、4~6年生が授業で利用することを決め、市教委が許可していた。南海中のプールは長浜小のプールよりも深く、水深は114~132・5センチ。松本さんの身長は113センチだった。

 書類送検を受け、記者会見した永野隆史・市教育長は「お子様の命を守れなかったことを非常に重く受け止めている」と頭を下げた。【前川雅俊、小林理】

毎日新聞

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