AIで排水路の水位超過予測 豪雨時の監視システム開発 愛媛・今治
愛媛県今治市と、同市の船舶総合電機メーカー「BEMAC(ビーマック)」は25日、AI(人工知能)を活用し、豪雨時に排水路の水位超過をほぼ1時間前に検知して早期の水門開閉などに役立てることができる治水監視システムを共同で開発したと発表した。2024年11月から市内の1地区で運用を始めており、25年度以降は範囲を次第に広げてゲリラ豪雨などに24時間態勢で対応する。
システムは過去のデータを多層的に学習するディープラーニングを活用し、気象庁の降水量予想データと地域内の排水路水位データから、予測降水量に伴う水位の変化を割り出す。さらに氾濫などへの防災活動が必要になった場合、担当の市職員らのスマートフォンにショートメールで一斉にデータが自動通知される。
従来は職員が天気予報サイト、雨雲レーダーなどを随時チェックし、過去の経験を基に関係者に連絡して地域の水門の開閉、排水ポンプ作動などの活動を指示していた。今回のシステムは職員の経験を問わず、深夜の時間帯にも判断が遅れることなく、天候の急変に対応することが期待される。
市によると、24年11月から運用を始めた鳥生(とりう)地区で、同年中に防災活動が必要となった6回の大雨データからシステムの精度を事後検証した結果、水位ピークの2時間~40分前に予測することができた。他の自治体への展開も十分可能という。
徳永繁樹市長は「気候変動の影響で記録的な短時間豪雨も度々、見受けられる。今後さらに対象範囲を拡大し、防災に活用したい」と語った。BEMACの小田雅人社長も「人の予想判断の遅れをカバーできるAI技術により、利用範囲の拡大がさらに望める」と強調した。【松倉展人】
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