毎日新聞「ダブルケア」報道を表彰 坂田記念ジャーナリズム賞

2025/03/28 17:06 

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 関西を拠点とした優れた報道活動を顕彰する第32回坂田記念ジャーナリズム賞(坂田記念ジャーナリズム振興財団主催)の表彰式が28日、大阪市北区であった。第1部門(スクープ・企画報道)新聞の部で受賞した毎日新聞社会部大阪グループ取材班の「ダブルケア」を巡るキャンペーン報道などが表彰された。

 取材班を代表して表彰状を受け取った近藤大介副部長は「ダブルケアは誰にでも起こりうる。自分ごととして捉えてほしいという思いから、当事者らの日常を精緻に描写することを心がけた。光が当てられなかった社会のひずみを掘り起こし、社会に問いかける報道を続けたい」と語った。

 毎日新聞のキャンペーンは、少子高齢化や晩婚・晩産化が進む中、子育てと介護が重なるダブルケアに直面する人が全国に推計で29万人いることを独自分析で特報。重い負担と向き合う当事者たちの切実な声を描いたほか、縦割り行政のはざまで有効な支援が行き届いていない実情を伝えた。

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