藤井聡太名人（２２）が３連覇を達成した将棋の第８３期名人戦七番勝負第５局（毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、古河市将棋名人戦実行委員会地元主催）から一夜明けた３１日、子ども向けの将棋指導対局が、山水はなももプラザ（茨城県古河市横山町１）で開かれた。

　第５局は今期２回目の千日手指し直しとなり、３０日深夜に藤井名人が永瀬拓矢九段（３２）を破った。

　無料の指導対局には、小学２年～高校３年の２０人が参加。千田翔太八段（３１）らプロ棋士４人が指導した。佐藤紳哉七段（４７）は「すごいところは、藤井名人は集中力、永瀬九段は将棋が好きなこと。皆さんも集中して、将棋を好きになってほしい」と激励。２、３面指しで熱心に教えた。

　アマチュア初段の市立大和田小４年、鮎川燕成さん（９）は、前夜祭で藤井名人に花束を贈呈した。「攻めと守りのタイミングが絶妙。憧れの存在」という。千田八段に「プロでも見えにくい手を打てる」と褒められ、「もっと強くなれるように頑張る。家に帰ってまたお父さんと将棋を指す」と笑顔で話した。【堀井泰孝】