天皇、皇后両陛下、モンゴルに到着 日本人の慰霊碑訪問へ

2025/07/06 18:06 

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 天皇、皇后両陛下は6日、政府専用機で羽田空港からモンゴル公式訪問に出発し、ウランバートル郊外のチンギスハン国際空港に到着された。国賓としてフレルスフ大統領夫妻主催の晩さん会などの歓迎行事に臨み、旧ソ連に抑留されてモンゴルで亡くなった日本人の慰霊碑も訪ねる。13日に帰国する。

 5時間ほどの飛行で6日午後、空港に到着。タラップを下りると、歓迎の際に振る舞われる伝統的な乳製品の菓子「アーロール」を受け取り、口にした。儀仗(ぎじょう)隊が整列する中を進み、車に乗り込んだ。宮内庁幹部に両陛下は「おもてなしをうれしく思いながらいただきました。おいしかったです」と感想を伝えた。

 在位中の天皇、皇后がモンゴルを訪問するのは初めて。宮内庁によると、2022年に大統領夫妻が来日した際など、モンゴル側からたびたび招待があった。モンゴルは近年、毎年のように大統領や首相ら政府要人が来日している親日国。

 国際親善を目的とする両陛下の外国訪問はインドネシア、英国に続き3回目。首席随員は河野太郎元外相が務める。

 両陛下はウランバートルに滞在し、国民的スポーツの祭典「ナーダム」の開会式に出席し、弓や競馬の競技を観戦。日本が支援した学校なども見学する。【ウランバートル山田奈緒】

毎日新聞

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